夏樹さん 5
前回なまけものの悟りかたという古い本を提示したところ、当室の患者さんが声を掛けてきました。
今までこのブログに目を通しているとは一切口にしてこなかった人です。
打ち明けられた私のほうがびっくりしてしまいました。
私のつたない文章を続けて読んでくださって本当にありがとうございます。
さてこの方は色々な問題があって現在に至っています。
円形脱毛症・拒食過食症、うつっぽかったり、怒りっぽかったり、ドライマウスや背中肩こりなどの不定愁訴の大変な方です。
この方に数年前、ある本を提示しています。
理由は人それぞれの生き方や考え方をする中で一週間にたった30分しか接触しないものが他人様にとやかく説教くさい事を言うのは失礼だと自分は思っています。
そのため、治療以外のことはあまり言いたくないと思っています。
とは言うものの体調不良になるということは精神的な問題がいかに多いことであるかも良く認識しています。
そのためにこちらの知っている本を提示することがあります。
この方にはロビンノーウッド著、落合恵子翻訳の「愛しすぎる女たち」Love too much womanを提示しました。
しばらくは面倒くさくて読んでいなかったということです。
今になって言ってきました、愛しすぎるはあまりにシビアできついわ でした。
その方が図書館でなまけものを見つけて読んだということなのです。
その結果かたまりでいると正常な位置から無意識なうちに、知らぬ間にどんどんズレていき体調不良を病気を自らが生産してしまうのが自然のメカニズムなんですね。と言ってきました。
スペースかかたまりかこれだけなんですね。と言ってきたのです。
夏樹さんの本で言うならば夏樹さんは腰痛治療に3年をかけてきたそうです。
その3年間に治らない腰痛に対し多くの葛藤との戦いを続けてきたものの、それは木を見ているだけで森から見ることのできないかたまりの日々を過ごしてしまったということなのですね。ともいってきました。
治療家として嬉しく思っています。