老いるということ
ある方の依頼により数週間前、高齢者施設に出向く機会がありました。その方は認知症、昼夜関係なくつじつまの合わない独り言を話続けたり、世話をしてくれる方に噛みついたり、あばれたりします。目的は常に身体が冷え、お腹も冷たく夜も眠れれない、お通じの具合も悪い、そして食欲もほとんどない、薬も効かないということでした。そういう状態なので問診や脈診が不十分なまま、治療することができました。その後、連絡があり便秘も食欲も快調となったということでした。1回の治療では冷えはなんともなりません。思いがけなかったことは、とりとめのない独り言や噛みつき、あばれるということがまったくなくなったということです。現在は穏やかにベット生活をしているとのことです。あなたも私も老いていきます。病気も障害も、そして老いも避けることのできない現実です。世間や社会システムといった様々な事柄はありますが、これが生きていくことなんだなあと感じいっている自分がいます。