身体のメカニズムを知ることから

カラダのメカニズム二足歩行の人類にとってバランスが均等であることは楽に生きていくための必須条件かと思います。そのバランスの見方からいきたいと思います。身体に何らかの変調・不調が起こると、ゆがみやひずみが起こり、バランスが崩れていきます。
はじめに崩れるのは胴体の中の五臓六腑です。それが見えてくるのが、両手両足、首の上となります。 例えば、身体の硬直化、首肩のこり、腰痛は最初の段階です。
第二段階として5つの出口の先に変形、かゆみ、しっしんや機能低下となり、第三段階として機能低下から感覚の鈍った症状へ、第四段階として器質的変化として色々な病名がつ いてきます。つまり、両手両足首の上の症状というメッセージに気付かずにいると、胴体の中の見方を、生理学から病理学へと変えていかなければならなくなっていきます。

肉体には 200 の骨があり、500 の筋肉があります。この筋肉にゆがみなどが始まると、関節 でつながっている骨の位置が変わってきます。それがめぐりめぐって弱いところに結果としての症状が出てきます。すると冷えとか、頭が痛いとかの不定愁訴という体調不良となっていきます。 風邪とか食欲がないとか便秘とかと誰もが経験しているものと思います。 五臓六腑には目を向けることなく現象に意識が奪われている段階です。それが月日を重ねていくことで固定化し病気となっていきます。
それは年齢が重なれば重なるほど元に戻せないというのは昨今の老人対策としてよく知られていることと思います。 それはまるで家の手入れや人間関係、家電製品や庭の手入れと共通するものがあるように 思うのは私だけでしょうか。
肉体のメカニズムは、自然のメカニズムであり現状を維持するためには、無理なく楽しみ ながらできる手入れが必要なのかもしれません。 季節の変化に身体がスムースに対応している、病気になってもおかしくない年齢なのに病 気も体調不良もないのもメカニズムです。 核となるのは本人の意識であり、その意識が基本となり否定的でも肯定的でもどちらにで も働くのがメカニズムです。それが陰陽学でありその応用が施術となります。

施術について

ひき算療法

はり治療楽で楽しく好きなことをして生きたいと誰もが思っていると思います。
その為には心とからだが常に気持ちのいいのが前提条件に思います。
そうでないと毎日が楽しくならないので対策なり改善方法を考えることになります。

普通は薬局で薬を買う、それがだめだと病院等に出向いて点滴だとか処方箋の薬を飲むとかになるのではないでしょうか。
これが「たし算療法」です。

これに対し「ひき算療法」は、心や身体に必要のないものがあるから体調不良や病気という領域に入ってきたのであって、それならその不要なものを取り除く役割の免疫力とか自然治癒力の力をつけてあげれば快適で気持ちのいい領域に戻してくれます。
これがひき算療法の基本となります。

自然本来の流れである気持ちのいい状態は回復、維持されていくのが本来のメカニズムです。

これをたし算療法の考え方でいくと、悪いものを圧力で追い出してしまえとか、切り捨ててしまえ、ということになります。ひき算療法は肉体本来の流れを妨げているものをメカニズムに沿って自然に立ち去っていくように配慮していく方法です。
これが古典医学でもあります。

はりの世界では目には見えないエネルギーを調整します。
エネルギーには正気と邪気があります。邪気が多いと体調不良、冷えやだるさ、風邪やふけ、目やにやしっしんとか排泄に様々な異常がおこってきます。
この邪気を根っこから無理やりでなく穏やかに出ていっていただくと、正気のエネルギーに満たされていきます。いい気持ちとか心地よく眠くなってきた、すっきりしたというのがこれです。
そしてこれがひき算療法の基本を行っている経絡施術の実例です。

はりが使われる理由

肉体の皮膚上に気という自然のエネルギーがくまなく流れています。そのエネルギーのポイントをツボといっています。

そのツボは肉体の深いところ浅いところ臓器・器管・筋肉・神経にまでつながっていると言われています。この流れをスムースにうごかす事がはり施術です。

目には見えないエネルギーの流れを調節すると肉体全体の緊張は和らぎ身体の中がほかほかと暖かくなってきます。五臓六腑のどこにも停滞や邪魔するものがなくなれば、病気や体調不良の原因となっている箇所が修復されていきます。

施術回数について

施術回数は、急性の場合1~2回で終わることも多くあります。慢性の場合4回を1クールとして老若男女および個人差により異なります。

つらい時だけ来室される方から、定期的に健康維持のため来室される方まで様々です。施術時間は基本的に25分~30分、もうひとつ手法として60分も設けています。

当施術室では一部の症状を訴えてこられても、つねに全体を見据えた施術をおこなっています。したがって当人が気づいていない箇所も同時に対応しております。

いずれにしても問題を抱えて来室された方に対し安心と未来への希望を提供するのが当室の役割と思っております。