はりの施術とは
当室の「服を着たままでのはり施術」の流れは、まず手の脈を診るところから始まります。
脈を診ることで身体全体の流れを把握し、12本ある身体の経絡の流れの中でスムースに流れていない箇所をみいだします。そしてその流れを正常に戻せるツボを選択し、そのツボの皮膚にはりを置きます。
すると、気の流れが調整されてくるので、血液の流れも調整修復されてきます。続いて津液(水分)の流れも修復されてきます。
このように鍼による調整が正しければ、気→血液→津液→五臓六腑の活性化となり、身体のどこか一部から暖かくなってきます。まるで渦巻がひろがっていくように徐々に身体全体が暖かくなってきます。
それはとても爽快な気分です。
具体的には体温が上がってきます。ということは免疫力も高まってくるということです。自分の力で自分の身体を治すという自然治癒力のスイッチがはいったことになります。
このスイッチがオンの状態にあれば、徐々にですが身体は回復してきます。
症状、個人差によっては回数を必要とします。
はりの施術の特徴
一般にペインクリニックの対処法には、薬物療法があります。これは痛みが伝わる神経を途中でブロックする、または麻痺させるというものです。
はりの施術では痛みの原因となる箇所を改善し、結果である痛い箇所の痛みをなくしていく方法です。つまり痛い箇所には原則として触れません。たとえば頭痛なら足のツボをとる、 生理痛なら手足のツボをとる、顔面神経麻痺の場合、足のツボをとるとかです。
また、首がかたいとか肩こりの原因は首肩にはほとんどありません。背中や骨盤内の問題が首や肩がこる原因となります。
首や肩に直接「はり」をしても一時的には、こりがとれても完全にはとれない理由がここにあります。はり施術は原因と結果を見分けることで確かな結果を導きます。
痛くもなく、的を射たツボにはりが置かれたならば何ともいえぬ心地良さが全身にひろがっていきます。
また、はりの施術を継続することで、体調回復をはじめ体質改善・美肌・美しいボディラインづくりにもなっていきます。
刺さない「はり」のメリット
ここで「はり」は刺すので痛いとか、感染しないかとかの不安をお持ちの方もおられることと思います。
皮膚にはりを置くだけ、又は刺しても1ミリ程度ですので心配はありません。
- 皮膚の消毒が不要
- 化学物質過敏症の方も適応できる
- 感染の心配がない
- 痛みがない
- 状況によっては服の上からでも使える